科学専門メディアの衰退の一方で原子力事故や感染症をめぐる問題など、現在の科学技術における失敗例や未解決の問題は数多く存在する。こうした問題は、科学技術を用いることによってしか解決が困難なものが多いにもかかわらず、一部には、それらの危険性ばかりを強調し科学技術そのものに対する不信感を持たせるような報道や世間の論調がある。また、科学技術に関わる科学者や技術者に人格的欠陥があるようなイメージを与え不当に貶めるような論調も少なくなく、逆に、科学者や技術者が人格的に賞賛すべき人物であると、極端に持ち上げることもある。これも逆の意味で、彼らに対するメディアの扱いに疑問を持つ必要がある。
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これは報道側に科学に関する基礎的・社会的知見を欠いた文科系出身者が多いためと指摘する者がある。その一方で、マスコミやジャーナリズムに固有の批判的性質を大なり小なり考慮すると、そのように帰結するのは短絡的だという見方もある。
現在の日本では、理学・工学といった自然科学の分野で研究者・技術者を目指しても、大学院博士課程修了者の就職難問題の荒波にさらされる危険性がある(学歴難民、オーバードクターを参照)。また就職できたとしても法学や経済学などの社会科学専攻と比較して待遇が劣ることが多いとされる。理系の生涯賃金の平均が文系より5000万円近く低いとする調査もある[2]が、これについても製造業などの第二次産業とサービス業・金融業などの第三次産業の間の収入間格差の反映に過ぎないという見解もある。